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埼玉県議会本会議で27日、県消防防災へリコプターで救助された登山者から手数料を徴収する防災へリ有料化条例案が自民党、公明党などの賛成多数で可決されました。日本共産党、民進党、県民会議は反対しました。

条例案は、自民党が提出したもの。防災へリ有料化条例は、全国で初めてです。

反対討論で共産党の村岡正嗣県議は、埼玉県の山では「道迷い」によるか遭難が多く、標識や登山道の整備、登山者に対する注意喚起などこそが現実的な遭難防止策だと述べ、へリ救助の有料化で、無謀な登山が減少する」とした条例案の説明について「本県の遭難実態からも登山者心理からもかけ離れている」と批判しました。


さいたま市で公民館の俳句会員が詠んだ「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句が、公民館だよりへの掲載を拒否された問題を受けて、学習・表現の自由と社会教育について考えるシンポジウムが19日、開かれ、200人が参加しました。埼玉社会教育研究会(代表・安藤聡彦埼玉大学教授)の主催。

「梅雨空に~」の俳句は「公平中立」の立場で問題があるとして公民館だよりに掲載を拒否されました。これについて右崎正博獨協大学法科大学院教授は、俳句の内容を理由にした掲載拒否だと指摘し、「表現の自由が制限されるには厳格な基準での審査が必要だが、それがなければ違憲だ」と述べました。

堀尾輝久東京大学名誉教授は、社会教育行改は学ぶ権利を保障する責任があると強調。「中立」は行政に対して求められるもので、行政は、個人の内面に関与してほならないと語りました。


埼玉県議会定例会は27日、2017年度当初予算案などを可決して閉会しました。

日本共産党は一般会計や水道用水供給事業会計、流域下水道事業会計予算案などに反対しました。討論で柳下礼子県議は、予算案について▽八ツ場(やんば)ダムなど無駄な公共事業を推進している▽乳幼児医療費など県単独3医療費助成制度について、市町村への補助率を財政力で差別している▽農家を支援する農林部職員を減らし続けている─ことなどを批判しました。

秋山文和県議は、県5ヵ年計画案に反対討論しました。計画全体を貫いている上田清司知事の基本姿勢について、安倍政権の大企業優先、農業切り捨て政策に対抗する立場になっていないと指摘しました。


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