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さいたま市大宮区の三橋公民館が、市民が憲法9条を題材に詠んだ俳句を「公民館だより」に掲載することを拒否し、作者が市を訴えた裁判(九条俳句訴訟)のさいたま地裁判決を前に、市民応援団が6日、裁判勝利に向けた市民のつどいを開きました。

原告の女性(76)が詠んだのは「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句。女性はつどいで、「私はわずかながら戦争体験があり、戦後、9条のおかけで平和に暮らしてこられたと思っています。裁判を起こして、声をあげることの大事さを痛感しています。何としても勝利したい」と訴えました。

原告弁護団事務局次長の石川智士弁護士が裁判の経過と争点について報告し「公民館は国民が学習し、民主的な日本をつくるために(戦後、日本国憲法の下で)つくられたものです」と述べ、公民館で市民の表現の自由を侵害することが起こされた問題点を指摘しました。

作家・映画監督の森達也さんが、自身の取材経験なども紹介しながら憲法9条と表現の自由について講演し、「戦争をしないために必要なのは憲法9条で、武器を持たないことです。9条は変えたらいけない」と語りました。

市民応援団と原告の女性による、俳人の金子兜太さんへのインタビュー映像が上映されました。

九条俳句訴訟は、10月13日に地裁判決が出されます。

(「しんぶん赤旗」9月9日付より)


衆院埼玉11区で野党共闘の実現や安保法制=戦争法の廃止、立憲主義の回復をめざす「オール11区市民の会」の設立総会が8月27日、深谷市で開かれました。11区の全域から220人が参加しました。

荒木慶和共同代表が「市民が政治を動かす時です。地域で大きな会として発展するよう、ともに頑張りましょう」と訴えました。

共同代表の一人の大野英子さん(95)も発言。戦前の暗黒政治で兄が犠牲になったと語り「黙っていたら戦争になる。戦争させないために声を出し続ける」と訴えると、参加者は大きな拍手を送りました。

「オール埼玉総行動」実行委員会の贄田教秋事務局長が講演し、市民運動の果たす役割を強調。「昨年の参院選の11のI人区で勝利した市民と野党の共闘が、新潟県知事選や仙台市長選に引き継がれている。本気で市民と野党が取り組めば勝つことができる」と述べました。

衆院埼玉11区=秩父市、深谷市、本庄市、熊谷市=旧江南地域=、小鹿野町、横瀬町、皆野町、長瀞町、神川町、上里町、美里町、寄居町、東秩父村

(「しんぶん赤旗」9月3日付より)


さいたま市で8月29日、地域から市民と野党の共闘を進める「地域連絡会」の交流会が開かれ、埼玉県内の各地の取り組みを交流し、改憲阻止などの今後の運動について議論しました。

地域連絡会は、安保法制廃止、立憲主義の回復をめざす「オール埼玉総行動実行委員会」が呼びかけたもので、県内15の全小選挙区で結成されています。

各区連絡会の代表から、数百〜850人の参加で成功した結成集会の様子や、街頭演説、学習会、シンポジウムなどの活動が報告。粘り強い働きかけで、多くの区で各野党が参加しての活動になっていることが語られました。

「政策協定」を具体化するため、各党小選挙区候補に協定案を申し入れたり、協議を重ねたりするなどの取り組みも報告。連合との共闘を進めるため関係者との懇談を進めている様子なども話されました。

オール埼玉総行動実行委員会は、安倍首相が狙う憲法への自衛隊明記を阻止するとの基本方針と、▽改憲に反対する地方議会請願を進める▽再度の1万人規模集会の開催▽近日提起される全国署名に取り組む—との行動方針を提起し、各連絡会での討議と具体化を呼びかけました。

(「しんぶん赤旗」9月2日付より)


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